前回はこちら↓
義母との通話を終えた夫は
そのまま電話を切りました。
私
「まだお義母さんと
会話の途中だったんだけど…」
夫
「いや、それよりも先に
よつばに話しておかないと
いけない事があるんだ」
私
「何?さっきお義母さんと
話していた話?」
夫
「うん、実はさ…
さっき初めて聞いたんだけど
父さん…今入院してるらしい」
私
「入院!?
どこか悪いの!?」
夫
「父さん、元々
心臓が弱いんだよね
今までも何回か入院した事あるけど
最近の検査結果が
めちゃくちゃ悪かったみたいで
今回の入院は長引きそうだって」
私
「そっか…
お義父さん今いくつだったっけ?」
夫
「父さんも母さんも60歳
まだまだ若いけど
父さんは今まで散々手術したり
治療してきてるから
あと何年生きるか分からない
それで、話を戻すんだけどさ
さっき母さんに
父さんの入院が長引きそうだから
今後は兄さんと一緒に
会社を支えて欲しいって
頼まれたんだよね」
私
「えっ?
それはどういう事?
お義父さんの会社が
大変なのは分かるけど
お義兄さんや他の社員さんで
何とかなるんじゃないの?」
夫
「いや、結構前から
人手が足りないって話は聞いてたんだよ
そんな中で
父さんがいないとなると
兄さんも大変だと思って…
俺、兄さんの事好きだし
助けてあげたい気持ちもあるんだよな」
私
「会社を支えて欲しいって事は
引っ越してお義父さんの会社で
働くって事だよね?
夫くん、さっきまで
引っ越ししなくていいなら
引っ越ししたくないって言っていたじゃん!
あれはどうしたの?」
夫
「それはそうだけど
父さんの会社と兄さんが
大変だって聞いたら
そうも言ってられないなと思ってる
もしも会社がダメになったら
兄さんも母さんも困るだろ?
そうなると俺だって
よつばだって困る事になるよ?」
私
「えぇ…そんな事
急に言われても…」
夫
「それに、父さんだって
今回の入院は長引きそうって事は
病状が良くないって事だろ?
いつどうなってもおかしくないし
生きているうちに孫の顔も
見せてやりたいじゃん!」
私
「…夫くん、それ
本心で言ってる?
さっきみたいに
親が言うから仕方なく…って事じゃない?」
夫
「今は違う
俺さ…次男だから
今まで親に期待とか
頼られた事がないまま生きて来たんだよな
父さんと母さんは
いつも兄さんの事ばかり考えてて
今まで俺の事なんて
どうでもいいというか
無関心な感じだったんだよね
だからさっき
母さんに頼られて嬉しかったというか…
なんというか
期待に答えたい気持ちが今は強い」
いやいや
さっきまでの
義母とのバトルは
全部無駄だったの!?
と言う位
地元に引っ越す気満々に
なってしまった夫を見て
”これはヤバいな”
と感じました
つづく